Thursday, March 22, 2018

私はメディア報道に騙された・・・大分のメディアは?

前世紀のアメリカでの話です。アメリカで定期購読をして読んでいた雑誌「New Republic」のスター記者が書いた記事の多くがフェイクだったという事件がありました。私もキレイに騙されたうちの1人です。「Times」や「Newsweek」などメジャー誌以外の雑誌もしっかり読んでみようと思ったのが定期購読のキッカケで、定期購読すると80% OFFとかそんな特典があったと思います。
『ニュースの天才』(ニュースのてんさい、原題: Shattered Glass)は、2003年のアメリカ映画。ビリー・レイ監督、ヘイデン・クリステンセン主演作品。1998年に起きたアメリカの権威ある政治雑誌『ニュー・リパブリック』の記者スティーブン・グラスによる記事の捏造事件を描く。(wikipedia)
事件後、更新せずに解約しました。映画は見ました。 歴史学者先生の「神の手」みたいな話ですが、

Read between the line (lies)
行間を読め(行間の嘘を読め)

という決めフレーズは、強く心に刻まれました。たまに時間がある時にオンラインで読んでいます。

最近、フェイクや偏向ニュースの話題をよく耳にします。ネットでニュースをチェックをする人達の中にはヘッドラインだけで判断し、年輩の方々も少ない情報ソースだけで判断する傾向にあるのではないでしょうか。それが嘘であろうが本当であろうが関係なく。

1. ディスインフォメーション
2. ミスインフォメーション
3. イエロー・ジャーナリズム
4. プロパガンダ

についてマーケティング業界も常日頃からシビアに考えなければなりませんし、「風評被害」などへの危機管理対策も必要不可欠です。

2-3年前の話になるのですが、中国がプロパガンダ・キャンペーンの一環としてオーストラリア最大紙「Sydney Morning Herald」と契約を交わしたというニュース記事を読みました。中国の海外に向けてのプロパガンダの予算は年間$10B(≒1.065兆円)で、「Washington Post(ワシントンDC)」「Daily Telegraph(ロンドン) 「Le Figaro(パリ)」 とも同様の契約を締結しています。「Washington Post(ワシントンDC)」などは、慰安婦問題について中韓サイドの主張を一方的(?)に流しているように見受けられます。

アメリカ初期の大統領「ジョン・アダムズ」「ベンジャミン・フランクリン」が、フェイクニュースを使って選挙戦を戦ったことは有名な話です。

どの国も大なり小なりやっていることなのですが、「果たして正しいことが伝わるのであろうか」と、話半分疑いの眼で見聞きしています。

以前、某全国紙のワシントンDC特派員(記者)さんが、ホワイトハウス報道官の会見での発言の一部分切り取り、自分の都合のよい解釈をして日本に伝えました。よくあることなのかもしれませんが、違和感を覚えた私はその発言内容をアメリカのニュースサイトで確認し、「あ、やったな。ズルい」と。

英語がわからなければ、「嘘ではないが正しくもない」情報しか頭に入ってこなかったわけです。だから勉強しなければならないのです。メディアから流れてくる情報にフェイクがあってはいけないと思っている派ですが、「嘘ではないが正しくもない」というような情報が流れてくることは日常茶飯事ではないでしょうか。人間が書くことですし、商売でもあるわけですから。現在の森友報道をAIが書くとどうなるのか、非常に興味があります。


わが町大分のメディアはどうでしょう。

邦画「クライマーズハイ」で、事故の遺族が地元新聞社に新聞を買いに来るシーンが印象深いです。

「地元の新聞でしたら、一番詳しいことが書いてあるかと思いまして。なんで飛行機は落ちたのですか・・・誰も本当のことを教えてくれないような気がして。どうか本当のことを書いてくださいね・・・お願いします」

と、泣きながら記者の手を握るのです。

重たい地元紙の責務です。

全国紙が扱う事件・事故が大分で起こった場合、私もやはり地元紙を手に取るでしょう。

私が子供の頃、父親の転勤で大分を離れたのですが、大分合同新聞さんを定期購読し2-3日遅れで読んでいました。

海の向こうで暮らし始めた頃、日本から送られてくる荷物の中に母が読み終わった大分合同新聞を隙間に入れてくれていたり、割れ物などを包みシワシワになった新聞を隅から隅まで何度も繰り返し読み大切に保管していたことを懐かしく思い出しました。

インターネットがなかった時代の話です。

日本の田舎にいても世界の田舎の新聞を読むことできる環境に感謝。

世界の新聞ほどには、大分の新聞やメディアニュースを熱心に見聞きしていないことについては反省点として改善したいと思っています。

紙の新聞は、朝オンラインニュースをチェックしてから毎日一紙だけ買うことにしています。

大分ではフェイクや偏向・忖度報道がないことを願います。多様性と民主主義の町。

Oita has always been a city of opportunity.

***
余談なのですが、昔「マライア・キャリー」さんが関空から入国したことがあったんです。多分、初来日の時。同じ便に乗っていたのですが、彼女が乗っていることは知りませんでした。空港に到着して機から出てボーディングブリッジを渡った所に凄い数のメディアの方達が待機していたんです。私が現れた瞬間に一社がなぜかライトをつけてカメラを構えたんです。それにつられて一斉に全社がカメラを私に向けました。私はビックリして後ろ見たのですが、普通のアメリカ人しかおらず、彼らは彼らで「お前なにもん?」みたいな顔して私を見ていますし。未だになぜ私にカメラを向けたのかは謎なのですが、ワイドショーで同じようなシーンを見るたびに「一般ピープルには暴力だよな」と思ってしまいます。ま、そんなことは稀なんでしょうけど。

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