玉垣が設置された時期は正確には分からないが、昭和11年の工事費支出簿に昭和11年2月から6月まで内渡金支払があり、総額1,472円50銭が支出されている。最後の支払いは6月2日になっているからこの時点で竣功したものとみてよい。
玉垣建設のために一宮講社では昭和10年12月から11年9月までに2,605円12銭の寄付金を募り、これを工事費に充てている。
終戦後、この玉垣は境内に移設されたが、その工事は昭和24年7月30日から8月2日にかけて石工による解体準備作業、9月18日から氏子が奉仕して行われた。
記録では移設場所は神饌所北側と回廊南となっている。現在、拝殿の東側に74本、回廊の西端に10本立っているのが、この時移設されたものであろう。平成19年に車椅子利用参拝者の参道を整備した際に、これまで放置していた石柱79本を参道脇(寒田川沿い)に建て直した。
石柱は大小2つのタイプがあり、それぞれ奉献者の住所氏名を刻んでおり、中には会社名のものもある。当初何本が建てられたかは不明。現在の石柱は163本、総延長は59.72メートルである。
163本の石柱のおおよその寸法は18センチ角で長さ77センチのものと、16.5センチ角で長さ70センチのものの2種類ある。
[Source: 御遷座六百年史]
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