Monday, May 15, 2017

【平成29年皐月15日】孤高の登拝158度目(Going-to-the-God Trail)

丑三つ時に西寒多神社到着。いつも通りのルーチンを済ませ登拝道に入る。西寒多山(本宮山)は、月灯りに照らされ木に覆われていない所では電灯なくとも歩くことができた。道中、常に月に向かって上り続ける。

月灯りに照らされる夜は、西寒多山の住人達はおとなしくしている。
展望所からの大分市街地は美しく点滅していた。
 別府湾対岸の灯りをしばらく眺めてから奥宮を目指す。
 予想してより冷たい風が吹いていたが、半袖で作業を開始した。
先日の強い雨で先週より大量の葉が落ち、入口道の斜面が少しだけ崩れていた。
世界は混沌とし荒っぽく、国内では日々外国のような殺人事件が発生し、わが町大分でも連日のように不審者・変質者が子供や女性をターゲットに低次元の行為を繰り返す。行方不明の女性もまだご家族の元に帰れないでいる。

そんな事を考えながら3.5時間、休むことなくひたすら掃き清め続けた。
日本で純利益1兆円を超える企業が何社出ても、この国は幸せにはなれないだろう。

テクノロジーの発展で便利な世の中になっても、この国は幸せにはなれないだろう。

東京オリンピックが成功しても、この国は幸せにはなれないだろう。

ラグビーのワールドカップが大分で成功しても、この県は幸せにはならないだろう。

新しい価値観の幸せというものが存在するのかもしれないが、「幸せってなんだっけなんだっけ ♪♬」。
『孤高のゴミ拾い』『孤高の登拝』を続けることで沢山のメッセージやメールを頂戴するようになった。特に大分合同新聞さんに取材・掲載して頂いてからは急増した。他県からの方が多い傾向にある。

ゴミ問題からの道徳、各地の寺社仏閣が抱える問題などについてやU-18からのメッセージもあり、中には切実な内容も。
勉強不足であることから道徳や宗教の話はせず、責任を負えないので相談にのることもできないが、自分の経験や『孤高のゴミ拾い』『孤高の登拝』から感じる、思うことを話させて頂くことはある。

世界で一番ゴミを拾っていても、自分が道徳を語れるレベルの人間だとは思っていないし、特別な信仰心があって登拝を繰り返しているわけでもない。ゴミを拾いを始めてしばらくは「宗教の人?」と聞かれることが多かったし、アメリカでは自然活動家と間違えられることもある。

外国の人達にとっては、「登拝をしているが特別な信仰心があってのことではない。ゴミを拾っているがボランティアではない。」の意味を理解することは難しいようである。
U-18の子達から「なぜ宗教を信じている人達が戦争をしたり、人を殺したり、悪いことをするの?」「こんなに宗教が沢山あっても、どんどん悪い社会になっていくのはどうして?」というようなメッセージが届く。

ごもっともな疑問だ。小生にもわからない。
特別な信仰を持たないかわりに、古事記を読み、仏教の勉強をし、聖書にも目を通し、良いことは積極的に取り入れるよう心掛けている。お陰様で座禅で打たれることもなくなった。

特別な信仰心なく、ボランティアでなく、活動家でないからこそ、ゴミ拾いを22.000 kmを続けることができ、丑三つ時から山に入り奥宮を掃き清め続けることができているのではないかと思っている。なぜなら、彼らには小生と同じことができないから。アメリカのメディアで働く知人からは、「インドの山奥で修行している僧でもそんなこと(ゴミ拾い)はできない」と評されれている。
奥宮にある磐座を崇めているので『原始神道』における自然崇拝者ではあると思う。アメリカ先住民(インディアン)と同じだ。
『原始神道』は、神社ができる前の弥生時代~古墳時代(3-6世紀)に磐座などを崇めることで始まった信仰。『魏志倭人伝』によると、卑弥呼は呪術を使って占いなどを行うシャマニズムだったと記されているということだが、これも『原始神道』の一つとされている。

小生は、呪術や占いに関してはよくわからず、自然崇拝のみ。自然崇拝者だからできていること。
 They are all perfect.
U-18の子達に「あなたは何をベース(背骨)として生きているの?」「この国(公)の幸せとは?」と問うと、「わかりません」と返ってきた。わかったつもりの大人にもわからない。

小生にもわからない。

そこまで考えたところで清掃を終えた。
先日の雨で朽ちた木があちこちで倒れていた。真っ暗な登拝道で頭上から倒れてきたら大変なことだが、一度だけ通り過ぎた直後に大木が崩れ谷底に落ちていったことがある。西寒多山の夜、あちらこちらから木が倒れる音が聞こえてくる。木は夜に倒れるのだ。
無事下界に戻り「ありがとうございました」と拝殿で挨拶をすると、後頭部から肩の辺りからス~っと何かが抜けていく感覚がある。
平穏な一週間でありますように。皆様にも。

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